はじめての海外旅行に行くとき、空港ではどんな手順で進んでいけばよいかわかりませんよね。
今回は、はじめて飛行機で海外に行く人向けに空港で国際線に乗る手順を紹介します。
空港で国際線に乗るまでの手順
では空港で国際線に搭乗する(乗る)までの手順を紹介します。
海外旅行に行く場合は、基本的に2時間前までにチェックインするようにしましょう。
荷物の個数、重量、大きさなどが規定を超えてたりしたらけっこう時間がかかるんですね。
飛行機会社の「ターミナル」を探す
まずはご自分がこれから乗る飛行機の「航空会社」を確認してください。
JALとかANAとか、エアカナダとかそういう航空会社の名前ですね。
名前がわかれば、その航空会社が発着するターミナルを探します。
「ターミナル(terminal)」というのは「発着場」という意味で、空港ではフツーに「第1ターミナル」のように使われます。
ターミナルによって発着する航空会社が違う
たとえば成田国際空港だとこのように3つのターミナルがあります(関西国際空港なら2つのターミナルです)。
何が違うのかというと、発着する航空会社が違うんですね。
わたしがカナダに行くときに使った「エアカナダ」でしたら、第1ターミナルから出ます。
高松(香川県)〜 成田でよく使っている「ジェットスター」という航空会社なら「第3ターミナル(成田空港)」という具合です。
高松空港のような小さな空港ではターミナルは1つなので気にしなくていいです。
ターミナル同士はかなり離れている
この「ターミナル」を間違えてしまうと大変です。
「間違えても歩いて戻ればいいのでは?」と思われそうですが、ターミナル同士はかなり離れているんですよ。
そのため、ターミナル間の移動は、多くの場合、連絡バスが出ています。
どの国際空港にも連絡バスがあるので、ぜひ利用しましょう。
飛行機会社のカウンターを探す
自分の乗る飛行機の「航空会社」があるターミナルに着いたら、中に入りましょう。
そして、まずは空港会社のカウンターを探します。
航空会社のカウンターはそれぞれ決まった場所にあります。
何番かわからないときはインフォメーション(案内)で聞くとスムーズですよ!
チェックイン
航空会社のカウンターに着いたら、まずはチェックインをしましょう。
「チェックイン」というのは、「今から飛行機に乗る手続き」という意味です。
スタッフの方に「チェックインお願いします」と言いながらパスポートを出せば万事オッケーです!
3で後ほど詳しく書いていますが、預ける荷物があるときは、ここで預けますよ。
ほとんどの場合、チェックインは機械ででもできますよ(航空会社による)。
航空会社専用のアプリを使って、到着する前にチェックインできるところもあります。
海外の空港だと機械のほうが日本語に対応していて便利なんですよね♪
マイレージカードがあれば提示する
チェックインのときに覚えておきたいのは「マイレージカード」を提示すること。
マイレージカードというのは、ポイントカードのようなものですね。
その航空会社のマイレージカードを持っている場合、必ず自分から提示してください(チケットを購入するときに、ネットで会員番号を入力した場合は不要)。
スタッフのほうから聞いてはくれませんので。
あと、航空会社が違っていても使える場合があるので聞いてみましょう。
たとえば、「エアカナダ」なら「ANA」のマイレージカードと連携しているので使えます。
荷物を預ける(受託手荷物)
もし、預ける荷物がある場合は、チェックインのときに預けてしまいます。
ただし、預ける荷物(受託手荷物)には重さの制限があり、預ける前に必ず重さを測ります。
もし、重量をオーバーしていれば、その場で違うバッグに入れるなどすれば大丈夫です。
1つのバッグにつき○kgのようになっているので。
わたしの場合は基本的に預ける荷物が出ないように「機内持ち込み可能」なサイズのスーツケースを使ってます。
機内持ち込みの荷物には「大きさの制限」があるんです。
機内に持ち込める大きさを超えた大きいスーツケースだと、必ず預けなければなりません(機内のスペースは限られているため)。
預けたスーツケースは、飛行機の中の荷物置き場に別口で送られます。
飛行機が到着して降りるときに、遅れてベルトコンベアで流れてくることになりますよ。
この「ベルトコンベアで自分の荷物を待つ」……という作業が面倒くさいので、預けなくてすむ荷物での旅行がオススメですよ♪
預ける荷物に入れてはいけないもの
そもそもですが、飛行機に乗せて持ち運べないモノがあります。こちらですが。
常識的に考えてダメそうなものばかりですけどね。
預ける荷物の中に入れることが禁止されているもので注意したいものはこういうものです。
預けられないもの
ちなみに液体のものは機内には持ち込めません(← 後述しています)が、預かり荷物には入れることができますよ♪
航空会社によって厳しさは違うので必ず公式サイトでご確認ください。
荷物検査
そして、保安検査場に向かいます。
「保安検査場」というのは、機内に持ち込む手荷物の荷物検査をするところです。
荷物の検査は、金属探知やX線によるレントゲンでの検査となってます。
荷物をトレーに乗せる
検査するところにはトレーがたくさんあるので、その中に以下の荷物を入れましょう。
トレーに入れるもの
トレーに入ったものはX線(つまりレントゲン)」で中を見られます。
ナイフや花火のような犯罪にも使われる危険なものを機内に持ち込まないためです。
怪しいものがあると、もう一度X線にかけられたり、中を開けられたりします。
うちの娘は、木などを削るナイフを持ち込もうとしてましたが、発見されました(← わたしも持ってきていることを知らなかった)。
見つかった危険物は没収され、処分されるようです。帰りに空港に来る時まで預かってはくれませんでした。
ペットボトルや水筒に入っている飲み物も、「その場で飲み切る」か処分するようになります。
上の画像では、航空券をトレーに入れていますが、バーコードの部分をスキャンされるので手で持っておきます(写真を撮るために一時的に置いただけ)。
ノートパソコンやタブレット端末
ノートパソコンやタブレット、スマホなど端末は、必ずバッグの中から出さなければなりません。
これら機器は、X線で見たときに真っ白く映るため、その上下に置いてある他の荷物が透けて見えなくなるからです。
なので、これらをバッグに入れているときは、必ず外に出し、トレーに並べましょう。
ノートパソコンはカバーの中からも出すように言われることもあります。
ちなみに中国では、スマホなどの「バッテリー」も出さなくてはならないのでご注意を。
飛行機内に持ち込めないもの
飛行機内に持ち込めないものもあります。
ガス、スプレー、ペンキなど引火の可能性のあるものすべて、花火、クラッカーなど火薬系のもの、カッター、ハサミなど武器になるものがダメです。
特に注意したいのが液体類です。液体に関しては厳しく、水筒を持っていてもフタを開けられ、においで「危険物でないか?」の確認をされます。
液体類は100ml(g)を超えなければ、ジッパー付きの透明ビニール袋に入れることで持ち運べます(1リットル以下の袋を1人1個まで)。
ソフトコンタクトレンズ自体だったら問題ないですね。ただし、洗浄液は100mlを超えると思うので、持ち込みたい場合は小さい容器に入れるしかありません。
とにかく100ml(g)を超える液体は機内に何があっても持ち込めません。
「いや、そんなの持ち込まないよ!」と思われるかもしれませんが、歯磨き粉やゼリー、ケチャップ、ソース、マヨネーズ、ジェル、化粧品なども全部液体類になります!
そういうものを運びたいときは、預かり荷物の中に入れましょう。受託手荷物なら液体もオッケーですので。
航空会社によって厳しさは違うので必ず公式サイトでご確認ください。
金属探知器を通過する
荷物はX線を通り、人間は金属探知器の中を通ります。
金属のもの、たとえばベルトやアクセサリーなどは全部はずして、トレーに入れてから通過しましょう。
テレビとかで見かけるこういうやつですね。
底の厚いブーツだと脱ぐように言われることがあります。たぶん、麻薬とかを底に隠す人がいるのかな?
脱いだブーツはトレーに入れ、X線へ。裸足では困るので、代わりのサンダルを貸してくれます。
なお、中国では帽子も脱ぐように指示されたので、国によって違う部分もあります。
国によっては3Dスキャン検査なども
金属探知器を通ったあと、簡単な検査があります。
これは国によって違いますが、帽子を脱ぐように指示されるところも多いです。
成田空港では3Dのスキャン検査もあります。モニターの前で両手をあげての検査です。
この際にはポケットに紙切れのメモがあっただけでもバレます。あらかじめトレーに出しておきましょう。
シドニーでもランダムで抜き打ちの厳しいチェックがありました。
わたしは見事に当たり、ポケットを触られたりしました。
出国審査
荷物の検査が終われば、今度は出国検査を目指します。
現在は完全に機械化されている
「出国審査」とはいっても、現在は完全に自動化(機械化)されています。
出国審査では、機械にパスポートをスキャンし、カメラの前で顔写真を撮られ、本人確認が行われます。
以前は対人での審査したが、今は完全に自動化されています。
【参考】パスポートにスタンプが欲しい場合
もし、パスポートに記念として「出国スタンプ」を押してもらいたい場合は、自分で「押してください」と言わなければなりません。
出国審査」の機械のすぐ後ろにいるスタッフに「スタンプお願いします」と伝えましょう。
上の画像のように、パスポートに出国時、帰国時に押してもらうと記念になりますよ。
ゲート番号を探す
無事にチェックをすべて通過すれば、あとは自分の乗る飛行機の「ゲート番号」を探してそこに向かうだけ。
「ゲート」というのは「門」ですね。電車でいうと、駅のホーム番号みたいなものです。
「ゲート番号」はチケットに書かれている
搭乗券(チケット)にはこんなふうに書かれていますよ。
上のチケットの場合は、「Gate/Porte 45」と書いているので、「45番ゲート」ということです。
案内(下記画像の背景にある看板)には「11-47」という記載がありました。
わたしの目指すゲート番号「45」は「11-47」内に該当する数字なので、こちらに向かっていけばOKです。
空港によってはこんな移動方法も
空港内でゲートに行くのはけっこう遠いです。
なので空港によっては、このように電車があるところもあります。
これは関西国際空港内にある電車です。
ゲートの移動のために電車を使うなんてスゴイですよね。
ちなみに、短い距離を往復しているだけなので、乗り過ごしてもすぐに次の便が来ますよ!
飛行機への搭乗
飛行機が来るまでイスに座って待ちましょう。
場所によっては、机や電源もあって、仕事や充電ができます。
搭乗には優先順位がある
飛行機に乗る時間になっても、自由に乗れるわけではありません。
乗るときには順番があります。
まずはこういう方が優先的に乗ります。
登場の優先順位
そのあとは、飛行機の座席の後ろのほうから呼ばれます。
これは航空会社によって違いますが、窓側の座席の方が先に呼ばれたりすることもあります。
とにかく、合理的にスムーズに乗れるような工夫ですね。
空港ラウンジでゆったりと待つ
飛行機の時間を待つ時には、空港ラウンジを利用するのをオススメします。
空港ラウンジを利用するには条件があるので、別記事にまとめました。
ゴールドカード以上のクレジットカードがあるだけで利用できるラウンジもあるので、持っておくのをオススメですよ(楽天プレミアムカードがオススメ)♪
飛行機の機内レビュー
飛行機の機内がどうなっているのか気になる方のために、機内レビューも書いています。ご参考に!
JIPAIR
バンクーバーに直通で行ける格安のZIPAIRです。
JAL(日本航空)
JAL(日本航空)の機内レビューです。
JALはとにかく接客サービスの質がいいので、オススメですよ。
エアカナダ
そして、カナダに行くときに乗った「エアカナダ」です。
まとめ
ということで、今回は飛行機に乗ってはじめて海外旅行に行く方に向けてわかりやすく書きました。
やることは決まっているので、この記事で予習をして安心して行ってください!
こちらは日本からカナダ(バンクーバー)に行って入国審査を抜けるまでの手順をまとめました。