「カナダに旅行だ♪」とワクワクしている人も多いと思いますが、日本を出る前に「電子渡航認証(eTA)」の申請が必要なのをご存じですか?
今回は、カナダに飛行機で入国するときに必要な「eTA」をネットで申請する手順を紹介しますね!
【重要】有効期限についての2つの注意点
eTA申請のやりかたを紹介する前に、重要なことをお伝えします。
それは、eTAの有効期限についてです。
eTAは5年間有効
eTAですが、1度申請すると5年間有効です。
以前申請したことがある方はこちらのページから、その「eTA」が今も有効なのかどうかチェックしましょう。
チェックするには「eTA number」が必要なので、以前届いたメールの中から件名が「Do Not Reply – Ne Pas Repondre」を探しましょう。その中に記載されています。
ちなみに、わたしは5年有効であることを忘れていて、1年しか経っていないにもかかわらず、もう一度申請してしまいました。
そしたら、申請できてしまうんです。つまり申請に必要な7ドルをムダに使ってしまいました……。ただ、有効期限は延期になります(最後に申請した日から5年に上書きされます)。
パスポートが切れるときにeTAも切れる
eTAの有効期限は5年ですが、その5年以内にパスポートが切れる場合は注意が必要です。
なぜなら、そのパスポートが切れるときにeTAも有効期限が切れてしまうから!
eTAはパスポートに関連付けられるため、パスポートが変わると効果もなくなるんですね。
せっかくeTAを申請したのに、パスポートが1年で切れる場合はeTAも1年で切れるのは悔しいですよね……。
eTA(電子渡航認証)を申請する手順
「eTA(Electronic Travel Authority)」というのは、カナダに飛行機で入国する前にネットを使ってあらかじめ提出しておく渡航認証です。
「イーティーエイ」と読みますが、「イータ」と読んでいる人もいました。どちらでもいいみたいです。
オンライン上でしか申請できないので、カナダに行くことが決まったら申請しましょう。
1人につき、7カナダドルかかります。
eTAのサイトに行く
ではまずはeTAのを申請するサイトに行ってください。
eTAの申請ページへ
eTAを申請するためのサイトというのは、カナダ政府のサイトです。
親切に日本語で説明があります。ただ、申請するフォームは英語です……。
「eTAを申請する」ボタンをクリック
ページの下の方にeTAを申請するというボタンがありますのでクリックします。
「Get final instructions to apply for an eTA」をクリック
「おおー、日本語なのかー!」と安心した方、残念ながら、日本語なのはここまでです。あとは英語になります。
でも、この記事のとおりにしていけばオッケーなので大丈夫。
このページの下のほうにあるGet final instructions to apply for an eTAをクリックします。
eTA申請: 1ページ目の質問
では申請のステップ1から順に紹介しますね。
フランスで発行されたパスポート?
まず最初の質問なのですが、あまりにも意外すぎて最初意味がわかりませんでした。
それがこちらの質問です。
1つめの質問
Do you have a passport issued by France ?
「フランスで発行されたパスポートを持っていますか?」という質問です。
ええ、わかっていますとも。この記事を見ている方の99.9%は「No」でオッケーな質問ですね。
「No」にチェックを入れましょう。
「Continue to the eTA application form」をクリック
そして、同じ画面の下の方にあるContinue to the eTA application formをクリックします。
eTA申請: 2ページ目の質問
さて、ページが変わります。つぎの質問もどんどん進んでいきましょう。
誰かの代理かどうか?
2ページ目でまず最初に聞かれる質問は「Are you applying on behalf of someone?(代理での申請ですか?)」です。
自分のeTAを申請する場合は「No」を選択してNextをクリック。
自分の子どもの分を申請するなど、「代理」の場合は「Yes」で!
ここから「A」〜「C」の手順で、代理としてeTAを申請するやり方を先に紹介しますね! 自分のeTAの申請をする方はこちら。
【A】誰かの代理でeTAに申請する場合(1)
「Are you applying on behalf of a minor child?(この申請は未成年者の代わりに行うものですか?)」と書いているので、「Yes」なら「Yes」を選択!
【B】誰かの代理でeTAに申請する場合(2)
お次は「代理人」の情報です。
eTAを申請したい人じゃなくて、代理人として入力しているあなたの情報ですね。
一番上の「I am」のところはこちらの中から選びます。
子どもの場合は、一番上の「A family member or friend」です。
次の項目「Are you being paid to represent the applicant and complete the form on their behalf?(申請者の代理として有料で申請フォームに入力する作業をしていますか?)」は家族ならたぶん「No」ですよね。
あとは、続けてこちらの情報を入力します。
注意が必要なのは1箇所です。それは「Mailing address」はメルアドじゃなくて住所だということ!
わたし、最初は間違えて入力しましたよ(笑)。
ちなみに英語での住所の書き方はこちらです。
【C】誰かの代理でeTAに申請する場合(3)
あとは2箇所に同意のチェックをしてNextをクリックしましょう。
eTA申請: 3ページ目の質問
ではeTA申請の3ページ目の質問です。
どんなパスポートでカナダに行きますか?
お次の質問は「What travel document do you plan to use to travel to Canada?(どんなパスポートでカナダに行くのか?)」という質問です。
多くの場合は「Passport – ordinary/regular(一般旅券)」でオッケーです。ふつうのパスポートのことですね。
いや、どんなパスポートって聞かれてもパスポートに種類なんてあるの?
それがあるんですよ。「Passport – Diplomatic(外交旅券)」なら、皇族、総理大臣、外交官などが持っているパスポートです。
「Passport – Official(公用旅券)」なら青年海外協力隊やシニア海外ボランティアの隊員などが持っているパスポート。
つまり、「パスポートってほかにあるの?」と思う時点で「一般旅券」でオッケーということですね。
パスポートの種類については詳しくはこちらにあります。
多くの場合「日本」と答えればでオッケー
お次には2つの質問が続きます。
2つの質問
- Select the code that matches the one on your passport.(パスポートとマッチする国を選んでください)
- What is the nationality noted on this passport?(パスポートに書いてあるあなたの国籍は?)
日本語で書かれたこの記事を読まれている方の多くは「Japan(日本)」と答えればオッケーだと思います!
わたし、急いでいるときに間違って「Jamaica(ジャマイカ)」を選択したことがあるので、注意です!
【重要】パスポート番号を2度入力
お次は超重要な項目「Passport number」です。
パスポートナンバーを手入力するのですが、間違うとアウトです! なので2度入力させられ、両方に相違があると先に進めません。
パスポート番号はパスポートの自分の写真が載っているページに記載されています。
例
AB1234567
……のように、「アルファベット大文字2文字 + 数字7ケタ」だと思います!
【重要】アルファベットで名前を入力
お次はアルファベットで名前を入力します。
- Surname(s)/last name(s): 姓
- Given name(s)/first name(s): 名前
……の順です。
英語の「名前+姓」の順番に慣れているとややこしいんですけど、姓・名前の順になっています。ぜったいに間違えないように!!
あと、パスポートに大文字で載っているので大文字で入力します。
小文字がダメなのか知りませんが、なんとなく(笑)。
生年月日・性別・出身国を入力
「生年月日・性別・出身国」を入力しましょう。
「Date of birth(生年月日)」はそのまま……
- 年
- 月
- 日
……の順です。
「Gender(性別)」の欄は、「Male(男性)」「Female(女性)」と、「Another Gender(その他の性)」が選択できます。
性の多様性に配慮されていて、さすが先進国のカナダだなぁと思いますね。
出身国と出身市町村
お次は出身国と出身市町村です。
「Country/Territory of birth(出身国)」は、ほとんどの方は「Japan」を選ぶことになると思います。
お次の「City/town of birth(出身市町村)」ですが、こちらは生まれた町(生まれたのが病院なら、その病院のある市町村)の名前をアルファベットで入力します。
英語で町の名を書く方法がわからない場合は、英語で住所を書く方法を参考に。
パスポートの期限
そして、現在持っているパスポートの発行日と期限です。
この2つは、パスポートの自分の写真があるページにあります!
【注意】もう1つの国籍がある方
ここからは「Personal details of appicant」の項目ですが……
とりあえず、触らないでっ!!
まずは、「Additional nationalities(国籍の追加)」です。日本以外の国籍を持っている方はここで追加出来ます。
……ですが、日本人の場合は多重国籍は認められていません。
22歳の誕生日までに日本か海外かどちらかの国籍を選ばなければいけないので、もしほかの国籍を持っている方はここで追加してください。
わたしは、この項目でほかの国名を間違って選んでしまいました。この項目を一度触ってしまうと「選択必須項目」になってしまうんです。サイト側のエラーですけど。
もし、間違ってこの項目が不要なのに、どこかの国の名前を選択したときは、とりあえず、右の項目にある+ Insert Rowをクリックし、一度追加します。
そのあと、Delete Rowで削除しないと、この項目から逃れられません。
この入力フォーム側の問題なので、改善してほしいですね……。
婚姻状況とビザ取得経験
「Marital status(婚姻状況)」と「ビザ取得経験」の欄です。
まず、婚姻状況の欄に出てくる英語の意味はこちら。
次に「Have you ever applied for or obtained a visa, an eTA or a permit to visit, live, work or study in Canada?(ビザの取得経験の有無)」。
もし、カナダで一度も正式なビザ(学生ビザ・就労ビザなど)を取得をしたことのない方は「No」でオッケー。
もし、以前にビザを取得された方は、「申請者識別番号(UCI)」の記入が必要です。
番号がわからない場合は、N/A(非該当)と入力するか、申請書最後の備考欄に当時のカナダ滞在期間を記入すればいいみたいです。
現在の職業
そして現在の職業です。
これが探すのが大変だった!
まずは、「Occupation」の項目。こちらの15個の職業から選びます。
その選んだものによって、次の選択肢「Job title(仕事内容)」が変わってきます。面倒くさいですけど、がんばって探してください!
その次の「Name of employer or school, as appropriate. (所属する会社、雇用主、学校、施設などの名称)」は会社名などを英語で入力しましょう。
ちなみに、わたしは「Art, culture, recreation and sport occupations」で、「Writing, translating and related communications professionals」をえらびました。
「Country/territory(国/領土)」では所属している会社・学校などのある国名、「City/town(市町村)」はその市町村名を。
「Since what year?(いつから?)」のところでは、その学校や会社をはじめた年を選択しましょう。
連絡をとる言語
「Contact information(連絡情報)」です。
ここでは連絡をとるときの言語を選択します。
残念ながら日本語はなく、「English(英語)」か「French(フランス語)」になっています。
Eメールを入力する「Email address」は2回入力します。同じメルアドじゃないと先に進めないようになっています。
住所
そして、住所です。いろんな住所形態のある「世界中の人」に合わせているフォームなので、じゃっかんわかりづらいです。
たとえばこんな住所の場合は……
例
東京都千代田区千代田11−22-33 ボンジュールマンション604号
Apartment/unit number | 604(※「 # 」や「-(ハイフン)」は使えない) |
---|---|
Street/civic number or house name | Bonjuru manshon(※ ハイフンは使えない) |
Street address/name | 11-22-33 Chiyoda |
Street address/name line 2 | |
City/town | Chiyoda-ku |
Country/territory: Japan | Japan |
District/region | Tokyo |
こんな感じで! 英語の住所の書き方はこちらを参考に!
今回の旅行の日程
「Travel information(旅行情報)」です。
今回のカナダ旅行の日程が決まっている場合は最初の「Do you know when you will travel to Canada?」で「Yes」を選びます。
未定の場合は「No」でオッケー!
「When do you plan to travel to Canada?」はカナダに向けて出発する年月日。
さらにつづく「Please enter the time your flight to Canada will depart」では、カナダに着く便が出発する時間およびタイムゾーンを選択します。
「東京 → 中国 → カナダ」のように中国を経由する場合は、中国から出る飛行機の情報を入力します。
「0:15に中国を出る」場合は、上の画像のように「00」「15」「China Time(中国時間)」を選択します。
犯罪歴など
そして犯罪歴などを聞かれるところです。
こんな4つの質問です。
- Have you ever been refused a visa or permit, denied entry to, or ordered to leave Canada or any other country/territory?(カナダまたは他の国の入国ビザや就学許可・就労許可の申請を却下されたこと、入国を拒否されたこと、出国命令を受けたことがありますか?)
- Have you ever committed, been arrested for, been charged with or convicted of any criminal offence in any country/territory?(どこの国/領土かに関わらず、過去に犯罪を犯した、犯罪のために逮捕・起訴・有罪判決を受けたことがありますか?)
- In the past two years, were you diagnosed with tuberculosis or have you been in close contact with a person with tuberculosis?(申請者本人または家族が結核患者と接触したことがありますか?)
- Do you have one of these conditions?(あなたはこちらにある状態ですか?)
上の3つは「No」になる方がほとんどかと思います。
一番下の4つ目の質問への回答はこの中から選びます。
必要事項があれば記入
もし、「緊急でカナダに行かなければならない理由」などがあれば「Please briefly indicate if there are additional details pertinent to your application. For example, an urgent need to travel to Canada. Provide relevant details to avoid delays in the processing of your application.」のところに書きましょう。
同意する
最後に「申請者の宣誓」です。
上記の宣誓文を読み、理解しています。この申請で入力した情報は真正かつ完全、正確であることを宣誓します。カナダ移民・難民保護法 127 条により、虚偽情報の提出は違法行為であり、カナダへの入国拒否またはカナダからの強制退去につながることを理解しています。
と、書いています。「I Agree(同意します)」にチェックを入れ、自分の名前を「YOSUKE YANO」のように英語で入力し、Proceed to Payment(決済に進む)をクリックです!
Proceed to Payment(決済に進む)を押したら、修正できない(確認画面がない)ので、確認はこのボタンを押す前に必ずしてください!!
eTA申請: お支払い
では決済です。1人の申請につき7カナダドルが必要です。
「Transmit and pay」をクリック
右下のTransmit and payをクリックします。
クレジットカードの情報を入力
クレジットカードの情報を入力してください。
クレジットカードの情報を入力したら、右側のCheckoutを押しましょう。
参考: 電子渡航許可 (eTA)
まとめ
ということで、これで完了です!
わたしの場合はこれを5名分やりました……。しんどかったよ。
英語なので最初は「ウッ!」となりますが、そんなに難しくないのでがんばってください!
ちなみに、海外旅行に行くときはクレジットカードは必須ですので、早めに手続きしておきましょうね。
はじめて海外旅行に行く人向けに国際空港でやることをまとめています。
カナダのバンクーバー国際空港に着いてからどうすればいいかについて書いた記事はこちら。