最近、英会話スクールでも「サマーキャンプ」という文言を目にするようになりました。
「え? キャンプ?」と思いそうですが、違います。
ひとことで言うと、学校のような施設でまる一日子どもを預かってくれて、思いっきり遊ばせてくれるプログラムです。
実際にカナダのサマーキャンプに小学生3人を2週間入れたので、実体験をもとに写真とともにどういうものかを詳しく紹介しますね。
目次
「サマーキャンプ」とは?
さて、子どもたちが夏休み中に通っていたサマーキャンプですが、朝9時から夕方5時まで平日は毎日通っていました。
え?? キャンプ?? 毎日?
……と思いますよね。このサマーキャンプというのは普通のキャンプとは関係ありません。
簡単に言うと、夏休みに1日中、学校のような施設で子どもを預かってくれて、思いっきり遊ばせてくれる施設です。

うちの子ども3人は2週間サマーキャンプに通いました。
ビクトリアの「Royal Bay Secondary School」という学校です。
参考: Royal Bay | Secondary School
夏休みって「パワーのあり余った子どもたちが一日中いる」という親にとっては大変な期間です(笑)。
そんな夏休みにカナダでは「サマーキャンプ」に1週間単位で通わせるのが一般的なんだそうです(高いので全員ではない)。

実験みたいなのをいろいろ体験できるサイエンスのサマーキャンプとか、アートや音楽の体験に特化したサマーキャンプなど、いろんな種類があるらしいです。
※ うちの子が通ったのは、一般的な野外活動中心のサマーキャンプです。
カナダのサマーキャンプの1日のスケジュール例
では、子どもたちが体験した「一般的なサマーキャンプ」での1日のスケジュールを紹介しますね!
サマーキャンプへ登校
学校まではスクールバスのようなものは来ないです。8:00から9:00ぐらいまでに家側で車で連れて行きます。
うちの場合はホームステイのホストマザーに連れて行ってもらいました。
こちらが子どもが通っていた学校です。

学校の廊下です。

教室まで連れて行きます。
教室に着いたら、荷物をロッカーに入れます。

Quiet Games(みんながそろうまでの時間)
教室に行くと、各自が自由にテーブルに座って全員がそろうのを待っています。

みんながそろうまでおとなしい遊び
全員がそろう9:15までは「Quiet Games」の時間で、おとなしくやる遊びをしていたそうです。
朝って何をしていたの?

カードゲームとかボードゲームとか塗り絵をやってたでー。
こちらは長女がペイントした塗り絵です。

色鉛筆やクレヨンではなく、マーカーを思いっきり使わせてくれて気持ちよく塗ってました。それにしても、うちの娘は色彩感覚よいなー。
Circle Time(サークルタイム)
9:15からは「Circle Time(サークルタイム)」と呼ばれる時間。
ちなみに、その日の予定はホワイトボードに書いてあります。まぁ、うちの子たちは読めなかったけど。

サークルタイムってなに?
サークルタイムってなんでしょうね?

輪になって集まって自分の名前を言うて、そのときのお題を言うんや。
ああ、だから「Circle(丸)」なんやな。お題ってどんなの?

「好きな動物」「好きなスポーツ」とかそういうやつ。
どうやら、サマーキャンプは1週間単位でやっているので、1週間でクラスメートが変わるんだそうです。
なので、クラスメート同士がお互いを知る時間なんですね。
Snack Time(おやつの時間)
9:45ごろになると、お待ちかねの「Snack Time」です。
おやつの時間ですね。
うちの子どもが持っていっていたおやつ
うちの子達は、こういうのを持っていっていました。

基本的にどんなものでもオッケーみたいです。
うちの子達が特に気に入っていたのはこちら。

「Tubes」という、こんな袋に入っているヨーグルト。ラズベリー味とグレープ味があってラズベリーが美味しいそうです。
現地の子が持っていっていたおやつ
ほかの子どもたちのおやつはどんなの?

フルーツとか生野菜ばっかり持ってきてる人もおったで。

そやで。にんじんスティックをポリポリ食べてたで。
なんと、健康的な家庭ですね。生のにんじんスティックはカナダではポピュラーなおやつだそうです。
ちなみに、カナダはフルーツがめっちゃ安い(というか量が多い)ので、おやつにフルーツというのは経済的にも健康的にもオススメです。

Activity(活動)
おやつの時間のあとは、活動の時間です。

サマースクールにある広いグラウンドで遊んだり、スクールバスに乗ってどこかに連れて行ってくれることもあるそうですね。
どんなことをしてたの?

その日によって違うけど、海に行ったり公園に行ったりいろいろ。

日によっては噴水で水で遊んだり、プールに行ったり、ほかのクラスと遊んだり、バスケとかサッカーしたり。

消防車の人の服を着て写真を撮ったよ!
「活動」は毎日違うことをする
活動は日によってまったく違うそうです。一週間のスケジュールはあらかじめ、こんなプリントでもらえます。

一番おもしろかった活動はなに?

バスケとか海!
海で何をしてたん?

石の下にな、カニがめちゃくちゃおって、100匹以上つかまえたわ!
100匹!? すごいなそれは!
長女にとってはカニ取りが最高に楽しかったそうです。
2人は?

プール!!

プール!!!
プールの何がおもしろかった?

ジャンプ台があって、深いところにジャンプするのがおもしろかった!

スライダー! スライダーがおもしろかった!
夏はやっぱりどこの国に行っても水遊びなんですねー。
たぶんですけど、カナダの子どもたちも同じ感想な気がする(笑)。
スクールバスで移動
ちなみに、海など、遠くに行くときは、こんなバスで連れて行ってくれるようです。

※ 実際には黄色いバスだそうですが、わたしが行ったときにはなかったので。
スクールバスの中では音楽(ポップス)がいつもかかっていたようです。

みんな、めっちゃノリノリやったわ。
ランチ
ではランチについて。
サマーキャンプでは持参のお弁当が必要です。
じゃあ、どんなものを持っていっていたかというと、うちの子はオニギリでした。

※ 日本食のお店だと海苔も売っているので安心です。
現地の子どものランチは?
ほかの子はどんなものを持ってきてたん?

先生はタコスとか、サラダ食べてたわ。
クラスの子どもたちは?

忘れた。たぶんパンとかサンドイッチやろ。
……ということです。
ランチはどこで食べてたん?

教室。公園のときもあったわ。
「Activity(活動)」で公園などに行っているときは公園で食べる感じですね。
そういえば娘がこんなことを言っていました。

ほんまに不思議なんやけど、サンドイッチやパンばっかり食べてお腹いっぱいになるんかな?
うちの子はオニギリというか米が大好きで、米じゃないとお腹がいっぱいにならないみたいなんですね。
胃にどっしりと来ないというか。
実は日本で20年以上住んでいるカナダ人の友達が、こんなおもしろいことを言っていました。
「ご飯(米)だとお腹にどっしりこないんよなー。やっぱりパンじゃないとだめやわ」
どちらがお腹にしっくりくるかは、けっきょくは習慣のようですね(笑)。
食事だけがネックでした……
正直言うと、本当はカナダの現地の子が食べるようなものをランチに持って行きたかったんですね。
カナダにいて、カナダでホームステイしているんだから、カナダの生活を全面的に体験させたいじゃないですか?
でも、残念ながらうちの子はそれができませんでした……。
パパはなんでもオッケーやわ。一生、米が食べれんでも平気♪

ウソー! ありえんわー!
サマースクールから下校
帰りはもちろん、保護者やホストファミリーのお迎えが必要です。時間は17時ぐらい。
お迎えが来るまでは、教室で塗り絵とかカードゲームとかをして静かに待ちます。

朝と同じ感じですね。
うちの子どもたちはサマーキャンプで疲れているハズなのに、帰ってすぐにこんな発言を!

今からWalmart(ウォルマート: 有名なスーパーの名前)行こー!
どんだけタフなんや(笑)!
カナダの夏は日が沈むのが21:00ぐらいなので、日が長いんです(笑)。
子どもたちがカナダのサマーキャンプで得たもの
さてお次は、子どもたちがカナダのサマーキャンプで得たものをまとめてみます。
カナダの子どもの遊び
サマーキャンプでは、カナダの現地の子どもたちがする遊びをいっしょにやりました。
なので、カナダの子どもがやる遊びをいくつか覚えたみたい!
これは長くなるので、カナダの遊びってどういうの?にまとめました。
英語力
そして気になるのが英語です。
カナダのサマースクールに入ってたら
英語をいっぱい覚えそう!
……という期待があるかもしれませんが、そこまでは覚えません(笑)。
やっぱり、2週間だし、そもそもうちの子どもの英語レベルが低すぎて、現地の子とコミュニケーションがまったくとれません。
覚えたのは最低限の名詞
じゃあ覚えた単語はどういう単語かというと……。
こんな感じで、完全にサマースクールで最低限わかってないと困る名詞ばかり(笑)。
とくに「sunscreen」は、毎日毎日、耳にタコができるほど言われたみたいです。
カナダでは皮膚ガンのこともあって、「日焼け止め」への意識は日本の何倍も高いです。
ほかにも覚えた単語
ほかにも、ホームステイ先に犬がいたので、こんな言葉も。
あと、一瞬で覚えたものにこれがあります……。
やっぱり出てきたか……という感じですけど。
日本では得られない体験
わたしの場合は、以前の記事にも書きましたが、まったく英語力の向上は期待していませんでした。
参考: 小学生でホームステイする意味あるの? うちの子どもたちにどうしても体験してほしかったこと
そんなことよりも、世界は日本だけじゃないこと、国は違っても人間は同じってことを体験してもらいたかったんです。
現地での体験は十二分に価値があった!
そのことは十分に体験できたかなと思っています。
だって、二週間、現地のサマースクールに通いましたからね。
ただ、現地の先生は大変だったと思います。申し訳ないですね。
もう少し英語のわかるお子さんだったらコミュニケーションがスムーズだったと思いますが、うちの子達はさっぱりですからねぇ……。
クラスの友達からお手紙を?!
うちの子どもたちは英語が話せないので、英語でクラスメートとの会話は成り立ちません。
日本人の友達2人が同じホームステイプログラムで通っていたので、うちの子3人といっしょにかたまってしまいました。
そんな状況でしたが言葉がわからなくても「遊び」で現地の子どもたちとの交流はできていたんですよね。

いっしょに遊んだ友達からこんなお手紙をもらったそうです。

ネットで訳したんだと思いますが、めちゃくちゃ字が綺麗でびっくり!
語順が英語のままですが、意味は伝わりますね。
これはうれしい! やっぱり行かせて良かった〜!!!
自信と自慢も得たみたい
あと、子どもたちは「カナダで生活した」ことが自慢になっているそうです。

友達が中国とかハワイに行ったって聞いたら「ええな〜」ってうらやましかったけど、今やったら「もっと遠い所に行ったし!」って思えるわ。

そやな、こっちのほうがスゴイよな!
……まぁ、なんか感じ悪いですけど、子どもなりに自信になった……ということでしょう。
まとめ
ということで、たった2週間ですが、子どもたちにとってはかなりいい体験だったと確信しています。
普通の旅行だと、親が段取りをしてくれて、自分から動かなくてもいいので、それとは違った濃い時間を過ごせたでしょうね。
ぜひぜひ、夏休みに短期間でもいいから現地に留学させるのをオススメします。