海外に行って、「車を運転したいなぁ」と思いますよね。でもこんな疑問がわいてきます。
現地の免許証なんてないけど、運転できるの?
それが、国際免許証を取得すれば、現地の免許証がなくても運転できるんですよ!
今回は、国際免許証をどこでどうやって取るのかの手順を詳しく紹介します。
目次
国際免許証について
国際免許証という名前で言われることが多いですが、正式名称は「国外運転免許証」だそうですね。
日本の自動車運転免許証があれば、警察署などにパスポートと免許証と写真を持っていって、書類を書いて、お金を払えば簡単に取得できます。
国際免許証でできること
国際免許証があれば、ジュネーブ条約加盟国内において1年間という成約はありますが、自由に運転できるようになります。
じゃあどんな国がここに当てはまるのかというとこちらの国々です。
地域 | 加盟国 |
---|---|
アジア・中東 | 韓国、フィリピン、シンガポール、インド、スリランカ、マレーシア、タイ、バングラデシュ、イスラエル、アラブ首長国連邦(UAE)、レバノン |
ヨーロッパ | イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オランダ、ベルギー、スイス、ギリシャ、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、オーストリア、アイルランド |
北米 | アメリカ合衆国、カナダ |
中南米 | アルゼンチン、チリ、ペルー、パラグアイ、コロンビア、キューバ |
オセアニア | オーストラリア、ニュージーランド、フィジー |
アフリカ | 南アフリカ、ケニア、エジプト、モロッコ |
だいたいの国はカバーされていますね。
わたしはカナダで運転したいのでバッチリです。
国際免許証の申請はどこでできる?
国際免許証を取得するには、まず申請をする必要があります。残念ながら、ネットでは申請できません。
どこで申請できるのかというと、こういうところです。
香川県だと、こちらの箇所でした。
警察署に行くとしたら、わたしは丸亀に住んでいるので、丸亀市の警察署ですね。

国際免許証の申請にいくら必要?
国際免許証を取得するには手数料が必要となります。
都道府県によって違う可能性がありますが、香川県の場合は2,350円+写真代がかかりました。
しかも現金ではなく「証紙(後述しています)」を購入してきて、申込用紙に貼る必要がありました。

行く前に印紙の料金を確認することをオススメします!
国際免許証の申請に何が必要?
国際免許証を申請するときに必要なものはこちらの5つです。
国際免許証申請に必要な物
- 運転免許証
- パスポート
- 写真(縦5cm×横4cm)
- 証紙
- 印鑑
運転免許証
まずは、日本の運転免許証です。
国際免許証は、日本の運転免許証で車の運転ができるからこそ、簡易に取得できます。
そのため、当たり前ですが、免許を持っていない人は申請できません。
更に言うと、「原付き」の免許しか持っていない人は車の国際免許は取れませんよ! 詳しく書くとこちらの免許証しか持っていない人では申請できません。
あと、免許証の有効期間が1年以上必要で、有効期間が3か月未満の場合は申請できないようです。
申請するときに「3か月以内に事故とか違反はしていないか?」と聞かれたので、問題あるでしょうかね?
パスポート
海外に行くためのパスポート(有効期限の切れていないもの)も必要です。
「渡航証明書」でも良いみたいです。
写真(縦5cm×横4cm)
申請には6か月以内に撮影した写真も1枚必要です。
写真のサイズは、縦5cm × 横4cmです。もちろん、無帽、正面、上三分身、無背景という条件ですね。
フツーにこういうところで撮影すれば大丈夫です。

ただ、普通の撮影機では縦5cm×横4cmというサイズは撮れません。
わたしの場合は、「5.5cm × 4.5cm」で撮って、それを切ってもらうことで対応しました。
ちなみに、警察署では切ってもらえませんでしたが、免許更新センターだと切ってくれました。
警察はついでにやっている業務なのか対応悪かったです(笑)。
証紙
手数料2,350円分(都道府県によって違うかも)の「証紙」が必要です(証紙用の書類を渡されます)。
わたしは香川県なので香川県証紙が必要でした。

この金額は多めではダメで、ピッタリの金額じゃないと受け付けてもらえません。めんどくせぇ……。
いやー、証紙という意味のわからないモノ、面倒ですよね。クレジットカードで支払わせてくれ……と心から叫びたい……。
ちなみに丸亀の警察署では証紙を売っていないので(近くに売っているところはあるけど2,350円分の細かい証紙はないらしい)、けっきょく善通寺にある免許更新センターに行き直しました。
免許更新センターなら証紙も売っているので話が早いです。ペタッと貼ってくれましたし。
印鑑
書類を提出し、でき上がった国際免許証を受け取るときに、印鑑を押します。
いやー、21世紀なのに「サインでええやん!」って思いますけど……。
国際免許証の有効期限は?
この国際免許証は1年間有効です。
つまり、1か月後にカナダ、6か月後にはニュージーランドに行く……という場合もそのまま使えるってことですね。
これは便利です。
国際免許証の申請の手順
では国際免許証を申請して手に入れるまでの手順を紹介しますね。
運転免許センターなどに行く
まずは国際免許証の申請をする場所に行きましょう。もう一度書いておきます。
国際免許証申請のできる場所
わたしの体験では、警察署よりも運転免許センターがオススメです。
申請用紙に記入する
窓口で伝え、国際免許証の申請に必要な書類をもらいます。

書く項目もたいしたことはありません。
渡航期間を書く場所があるのですが、まったく行く予定もない場合は申請できないんですね。
それにしても「電話番号」という項目、そろそろ要らないんじゃないですかねぇ……。もう電話って使わないから契約切ろうかとも思っているのですが……。
この書類の裏面には直筆のサインも必要です。印鑑は不要でした!!
【注意】以前「国際免許証」を取得して紛失した人
ここで問題発覚です!!
実はわたし、7年ほど前に一度国際免許証を申請してもらったんですね。
受付でこんなことを聞かれました。
例
そのときに返却していただきましたか?
え? ……ええ?!
ええー!? 返却が必要だったの?!
もうぜんぜん覚えてません。捨てたのか、家のどこかで紛失したのか……。そんなときには「運転免許証亡失・滅失てん末書」という書類を書かされます。

いやぁ、「運転免許証亡失・滅失てん末書」とかフツーに読めないんですけど。
こちらは、紛失した期間を書きますが、適当な感じで良いみたいです。だって思い出せないもの。
ちなみにコレ、普通の運転免許証を紛失したときに書くものと同じ書類のようです。
必要な書類などを提出
書類が書けたら、必要な書類などといっしょに提出しましょう。
こちらでしたね。
国際免許証申請に必要な物
- 運転免許証
- パスポート
- 写真(縦5cm×横4cm)
- 証紙
国際免許証を受け取る
書類を提出すれば、普通は30分ほどで国際免許証がもらえます。

発行までに時間がかかることも?
ただ、わたしの場合は、運転免許センターではなく、「免許更新センター」というところでした。
なので、10日〜2週間ほどかかると言われました。
さらに言うと、警察署では「3週間ほど」と言われましたが。
なんでこんなに時間がかかるのかというと、運転免許センターに書類を送り、審査を受け、そこから送り返されるからだそうです。
ん? それにしてもかかりすぎだろ……と思いますが。
申請が終わると「○月○日以降に来てください」と言われるので、その日以降に行きましょう。
そのときには印鑑が必要なのでお忘れなく!! 署名でええやん……って思いますけど。
国際免許証にアルファベットでサインをする
国際免許証にはアルファベットでサインをすることになっています。
わたしはパスポートには漢字で書いているので、「2つのサインが違ってても大丈夫なの?」と確認しましたが、アルファベットじゃないとダメみたいです。

実際に海外で運転するときには、日本の運転免許証も携帯するように言われました。
【後日】期限が切れたら必ず返却する
国際免許証を発行して1年経てば、期限が切れます。
期限が切れれば、必ず返却しに行きましょう。
次に国際免許証を申請するときに、もし紛失していたら、「運転免許証亡失・滅失てん末書」を書かされてめんどくさいですからね……。
まとめ
ということで、思っていたより申請は簡単でした。
ただ、面倒なのは写真が必要なのと証紙が必要なこと。まぁ、そのへんの自動証明写真撮影機で撮ってオッケーですが。
もし可能なら、運転免許センターに行ったほうが30分ほどでもらえるので手っ取り早いですよ!